両生類であるイモリの体はどのようになっているのでしょう?
イモリの体にはどんな秘密があるのか、仕組みや特徴について調べてみました。
イモリとは?
イモリは両生類で見た目はトカゲのような形をしていてしっぽのある有尾目に属しています。
お腹の赤い模様が特徴的なアカハライモリは日本固有の種です。
卵からかえってすぐの幼生のころは水の中で生活していてエラ呼吸ですが、変態し幼体になると上陸するので陸の上でも生活できるように肺呼吸にかわります。
また、自分で体温調節ができない変温動物なので暑いときは涼しい場所へ、寒いときは温かい場所へ移動することで体温を管理しています。
イモリはおとなになると陸と水中どちらでも生活できるようになります。
イモリの体
イモリは4本の脚を持ち、前の脚には指が4本、後ろの脚には指が5本あります。
この指の数が違うことには意味はないようです。
また、イモリは水の中を泳ぐこともありますが、カエルのように指の間に水かきはありません。
全身が粘液でおおわれているのでガラスなど垂直なところでも登ります。
水槽の壁を登りちょっとしたスキマから脱走してしまうので注意が必要です。
目や耳は付いていますが、あまり機能していないようです。
しかし、鼻は目や耳より発達していて餌を探すときは嗅覚を頼りにしているようです。
目の後ろにある耳腺は有毒物質を分泌します。
この有毒物質はフグ毒と同じテトロドトキシンという毒で、この毒が付いた手で目などの粘膜を触ってしまうと腫れてしまいます。
イモリを触ったら手洗いは必ずしましょう。
イモリの特徴
イモリは陸でも水中でも生きられますが、主に水中で過ごしているようです。
皮膚の表面はヌメっとした粘膜でおおわれていて乾燥すると命の危険があります。
動きはあまりゆっくりとしていて歩行は苦手な感じです。
脚は左右交互にそれぞれ反対に動かします。
右前脚と左後ろ脚が同時に前に出たら、次は左前脚と右後ろ脚が同時に前に出ます。
ちょうど人の赤ちゃんがハイハイするように歩きます。
泳ぐときも全身をつかいます。
普段はボートをこぐような感じでゆったり泳ぎますが、危険が迫ると体をすばやく動かして、しっぽも左右に振って泳ぎます。
まとめ
イモリの脚は前脚と後ろ脚で指の本数が違いますが、そのことが生きていく上で何かに影響しているということはないようです。また、体全体をおおっている粘液のおかげで垂直なガラス面も張り付いてペタペタと登れるので水槽からの脱走がとても得意です。脱走してしまったとき、水気のある場所を見つけられなかったらイモリは死んでしまうので脱走は実は危険です。脱走させないように十分注意が必要ですね。