卵からかえったばかりの可愛らしい姿から少し大きくなったアカハライモリの幼生。

まもなく上陸して幼体になるころです。

無事に上陸するためには、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?

まもなく上陸のサイン

卵からかえったアカハライモリの幼生は、エラ呼吸をしながら水中で暮らし成長していきます。

手や足が生え体も大きくなりますが、逆に外鰓(そとえら)はだんだんと小さくなります。

エラ呼吸から肺呼吸に変わると上陸するので、外鰓(そとえら)が消えそうなほどに小さくなるのが、まもなく上陸のサインです。

いつ上陸してもおかしくないので、準備をしておきましょう。

上陸できる環境づくり

幼体となって肺呼吸をはじめると、水中では溺れてしまいます

ですから、水だけのゲージではヘタをすれば死んでしまうかもしれません。

いつ上陸してもよいように、陸地となるようなものを入れておきましょう。

子どものアカハライモリでもラクに登れるような、適度に表面がザラザラしている石などがオススメです。

そして、上陸した後は脱走にも注意が必要です。

知らない間に脱走してしまわないよう、ゲージには蓋をつけて管理しましょう。

上陸してからしばらくの間は陸上のみの生活を続けるので、幼体専用にレイアウトしたゲージを用意するのもよいかもしれません。

イモリ 幼体 餌 飼育環境

生餌を食べる練習

基本的に、上陸後は「動くもの」しか食べなくなります。

ですが、まだ子どものアカハライモリにとっては、食べたことのないものを餌だと認識することや動きが早すぎるものを食べることはとても難しいことです。

だからでしょうか、アカハライモリの飼育経験者の多くが「幼体の餌づけには少し苦労する」といいます。

上陸後すぐに餌を食べるわけではありません。

一週間ほどまったく食べなくても心配はいりませんが、そのまま餓死してしまうことを防ぐためにも、上陸前から生餌を食べる練習をしておくとよいでしょう。

まもなく上陸するアカハライモリは、生きたイトメやアカムシを食べることができるので、与えてみましょう。

上陸前から食べ慣れている生餌ならば、上陸後もすんなりと食べてくれる場合が多く、餓死を防ぐことができます。

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まとめ

アカハライモリの幼生の時期は死亡率も高めですが、溺死と餓死を防ぐことで死亡率をさげることが可能です。外鰓(そとえら)の状態をしっかりと観察して上陸に備えた準備をしましょう。

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