赤血球は血液細胞の一つで色は赤く、血液循環により体中を回り、肺から得た酸素を取り込み、体の隅々の細胞に運び供給する役割を担い、また二酸化炭素の排出にも関わります。
体内の細胞にくまなく酸素を供給するために膨大な数の赤血球が存在し、柔らかく非常に変形能力に富み、自分の直径の半分以下の径の狭い毛細血管にも入りこみ通過することができます。
イモリの赤血球について
イモリは両生類です。
卵で生まれ、形態を変えながら成長します。
ではイモリの赤血球は他の動物と違うのでしょうか。
観察をするためには、イモリの尻尾を少し切り、血液を取ります。
人間の赤血球と白血球の数の割合は、700:1くらいです。
哺乳類のハツカネズミ、両生類のイモリも同じくらいの割合です。
ハツカネズミや人間の赤血球には核がなく、円盤状の形をしています。
白血球は核があり、赤血球より大きさはやや大きいです。
イモリの赤血球には核があります。
哺乳類以外は赤血球に核があります。
楕円形で、赤血球のほうが白血球より大きいです。
赤血球はハツカネズミのものより10倍大きいです。
哺乳類の赤血球はとても小さいです。
小さいことにより、より細い毛細血管に入りこめ、より効率よく酸素を供給できる(各赤血球において、
体積に対する表面積の割合が大きいため)と思われます。
魚類の赤血球は、運動性の高い魚類の赤血球は小さく、反対に深海魚などの あまり運動をしない魚類の赤血球は大きいです。
哺乳類の赤血球には核はないのですが、ラクダにはあるそうです。
造血の場は、哺乳類と鳥類は主に脊髄、魚類は主に腎臓、両生類は脾臓、爬虫類は種類によって様々です。
よってイモリは、脾臓で造血します。
イモリの赤血球は人の赤血球と比べると、とても大きいです。
赤血球は最大のサイズと思われます。
まとめ
どんな生き物にもある赤血球ですが、イモリの赤血球は人よりも大きく、しかも核があるという、とても興味深いものです。