イモリの指に白いものが付いていることがあります。病気だった場合、体中に広がり死んでしまうおそれもあるので白いものの正体と対処法について調べてみました。
イモリの体につく白いものの正体
イモリの体に白いものがフワフワと付いているときは、水カビの可能性があります。
水カビは白や灰色の綿毛のようなものが、イモリの体表面の皮膚について炎症や潰瘍を引き起こします。
水カビ自体感染力は高くないのですが、イモリの体に傷があったり、イモリ自体の体力が落ちて弱っていたりすると感染してしまいます。
ほかには、白いこぶのようなものが出来ることがあります。
これはモルチペストという病気の可能性が高いです。
また、皮膚疾患で白いものが出来ることもあるようです。
原因と対処法
イモリの感染症の多くは水が原因で起こっています。
あまり頻繁に水換えをすることはイモリのストレスにもなってしましますが、水質悪化はカビを発生させる原因にもなります。
また、水カビやモルチペストなどの病気にかかってしまったとき、複数のイモリを飼っていた場合はその病気にかかったイモリを隔離する必要があります。
どの病気も空気感染はせず水が感染源になるのでいっしょの水槽に入れておくと感染を広げてしまうのです。
イモリ1匹だけの飼育であればとにかく水を換えて清潔にしておくことが大切です。
また、水換え以外には薬浴という方法があります。
塩化ベンザルコニウムという薬での薬浴が代表的ですが、ほかにもマラカイトグリーンや硫酸銅、過マンガン酸カリウムなどもあります。
イモリは皮膚呼吸をするので皮膚が弱く薬を選ぶ際には注意が必要です。
水カビの場合は、体に付いている水カビをピンセットなどで取り除いて薬浴をして、清潔な環境で様子をみてください。
イモリの体力が落ちて弱ってしまっていない限り完治します。
モルチペストは今のところ有効な治療法が見つかっていないので、清潔な環境に置いて様子をみるしかありません。
皮膚疾患につかうテラマイシン軟膏という薬が効いたという例もあるので病院で相談してみるといいです。
まとめ
イモリの体に白い異物が付いていると病気かもしれないと不安になります。イモリにも個体差はあって体の模様の一部でブチになっていたりもします。病気か体の模様の一部なのか判断がつかないときは病院で専門家にみてもらうと良いでしょう。
水カビなど明らかに病気とわかるものであれば、取り除いて薬浴してあげるのもいいです。
ただ、イモリは皮膚が弱く薬がきついと薬の効きすぎによって命を落とすこともあるので判断に迷ったら専門家に相談することがいちばんだと思います。